作品解説 Part1 第3話
https://milkynapoly.hatenablog.com/entry/2020/03/07/232156
の続き
7日のブログを書き過ごしたので
久々の作品解説を後付更新で行います。
作品URL
第3話「ステレオフォニックの謎 その1」 | kyc #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6864123
エピソードの役割
記念すべきロコちゃん登場回。
ロコちゃんは当時百合子ほどではないがやっぱりキャラを掴みかねていたので
大変だったんですが、間違いなく言えるのは二次創作を通してめちゃくちゃ好きになったキャラクターだということです。
元々やんわりと天才ながら努力家、って性質を感じてはいたんだけども
そこに(自分の趣味で)幾度も彼女を躓かせるシナリオを用意することで
書いてる自分が言うのもなんですが、ロコちゃんすごい! こんな風に動いてくれるなんて!! みたいな現象が起きるんですよ。
あとは杏奈ちゃんと組み合わせてみたのも良かったですね。
今でこそ公式でもよく絡みある気がしますが、当時はそこまでメジャーでもなかったので
すごく新鮮な感じで二人の関係性を作ることが出来たと思います。
そんなロコちゃんの登場をフィーチャーする第3話(厳密には5話までのエピソード)ですが
もう一つ重要な、百合子ちゃんが味方サイドとして初めて戦ってくれるエピソード、という役割を担っています。
スターダストクルセイダースでいうところのタワーオブグレー戦ですね。
元々Part1は長くても20話くらいで完結させようと思ってたので
百合子ちゃんの出番を作るためにもロコちゃん戦では百合子がメインで動けるようにシナリオを考えていたのです
ロコの『ステレオフォニック』について
執筆時点でロコちゃんが仲間になることは決まってたので
比較的真っ直ぐに戦闘特化している百合子の能力と対比するようにロコちゃんのそれはトリッキーなものにしようと考えていました。
結果として、(個人的に)中々の大発明をすることが出来たのではと思っています。
というのも、原作の彼女のアイデンティティであるロコアートという要素を活かしつつ
拡張性のある能力を実現することが出来たから。
百合子の『リリィ・ナイト』が単純な強さと戦闘描写における汎用性を両立しているのに対し
ロコの『ステレオフォニック』ではあらゆるシナリオの起点になれる拡張性を実現しました。
例えば3話~5話ではタイトル通りこの能力の『謎』がエピソードのテーマになっています。
ロコちゃんの能力自体と向き合ってはいるものの、その正体、性質が掴めないこと自体が彼女との戦いの中心となる要素になっていますし
続く杏奈ちゃん登場エピソードでは、この回のみに登場する新しいロコアートが話の鍵として動きます。
言ってしまえば状況に合わせて新しい能力を作れてしまうので
話のネタをそこに任せられるし、逆に伏線のような使い方も出来てしまうのが便利(実際物語の後半で使ってます)
能力バトルにおけるパーソナリティ
言葉に起こすと最強の能力にしか見えませんが
そこを制御するのがロコちゃんのパーソナリティ。
彼女の能力はあくまでも「作品」として存在するため、状況に応じて彼女が能力を作ったり都合の良いものへ改変するといった使い方はしないし、出来ないといったなかなかやんわりとした制約を設けているわけです。
ジョジョ4部の億泰の『ザ・ハンド』がめちゃくちゃ強力な能力なのに
本人がバカだからって設定でバランスが保たれてるのが個人的に良い例かなって思ってる。
とてもじゃないが賢くは能力を使えてないお陰で、終盤の再登場シーンが燃えるって側面もある訳でね。
能力自体を考えるのは勿論楽しいですが
そこと本人のパーソナリティをリンクさせるっていう部分は楽しくもあり難しいですね。
場合によってはそれが仇になって書きたい話が書けなくなってしまうってパターンも無きにしもあらず……
そういう点ではPart1『スターダストシンフォニー』はかなり上手くいったんじゃないかなと思っております。多分。
はい、今回はこんな感じで終わります
いつもどおりマシュマロを置いておきます
https://marshmallow-qa.com/yusperekko
しかし久々に初期の作品を読み返すと流石に恥ずかしい一方で
今では絶対書けないなって思えてしまう台詞とかあるので
ほほう って感じにもなりますね
そんな感じ
今日の分のブログはまた適当に書きます。
kyc