作品解説 Part1 第8話
土曜のブログサボっちゃったので久々に。
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まとまった枝を、再び広げていく
この回は遂に5人揃った主人公組が、これまではよく分からない理由で戦ってやられて仲間になる、って感じを続けてたところから
美奈子戦での出来事をきっかけに、自分達ないし学園にとっての本当の敵と対峙していく、そのための動き出しというエピソードです。
加えて、次に立ちはだかる強敵・徳川まつりとの戦いに向けた導入の意味合いも兼ねて『開演』という単語をタイトルに使っています。
Aパートでは5人の行動とその理由、そしてまつりに遭遇する朋花、という幕引きを行い
Bパートでは前回登場した美奈子のその後、が描かれるという構成です。
個人的にこの話は、Part1全体として見た時の「第二章」の初め、みたいな感覚があって
というのも、前述の通りこれまでの1~7話って、主人公である昴が何か大きい目的を持って行動しているというよりは、
なんか勝手にちょっかいかけてくる現れる敵に対して受動的にアクションを返していく、その結果として仲間を増やしていく、っていう話の連続な訳です。
ってことはこれまでの話の方向というか目的そのものが『仲間を増やすこと』であって
書き手としてもそうだし、読み手にもそれ以外のことをあまり意識して欲しくない。
そういう気持ちで進めているので、ここまでのエピソードではあまり学園がどうこう、ってのには触れずに個々の能力であるとか、そもそもの設定の説明(の為の描写)が中心になってました。
そして第7話でその目的はほぼほぼ収束したために
この第8話では、新たな目的として『学園にとっての敵に立ち向かう』というのが浮かび上がってくるんですね。
だからまあ、前半で皆いろんなお互いの考えをぶつけ合って話し込んだりしているし
後半ではいかにもって感じに美希、貴音が再登場、そして響(この時点では名前は出ていませんが)が物語に現れ、この先の昴達の苦悩が示唆されるわけです。
伏線ってほどのものでもないですが
こういう先の展開へ向けて読者の視線を広げさせるような演出が、物語の目的の切れ目にあることで長編はキレイに話を前に広げていけるんじゃないかなと考えてます
その点で言えばPart2はなかなかとっ散らかってますが
締まる首
昴達が本当の敵について考察しているシーンは
ある意味この物語の色々な設定を、言ってしまえば「説明」している場面に当たります。
んでまあ、自分でも久々に読み返してて思ったんですけど……
Part1におけるスターヴィジョンの設定には、どうしようもなく矛盾してる箇所が一つあるんですよ。
それは「スターヴィジョンを奪われてしまった者の末路」っていう部分です。
物語の前半では「スターヴィジョンに関する記憶を失くす」とかそういう設定だったんですけど
この回の美奈子しかり、後の杏奈しかりどう考えてもそんな程度で済んでない(笑)わけです。
一体何故こんな短いスパンであっさりこんな矛盾を作ってしまったかというと……
これ、本当にメタな話になるんですが(?)
二次創作を、しかもアイマスでやる上でね……バトルもの書いておいてなんですが、出来る限りアイドル達が傷付く描写を入れたくなかったんですよね。
いや、どの口が言ってんだって話ですが。
少なくとも当初は、生きるか死ぬかみたいな話にはしたくないと思っていて、だからこそ上記みたいな設定も比較的マイルドにしようとしてたんですわ。
それにそもそも、生徒たちがそこかしこで気絶させられてたらそんな計画人知れず実行出来ないでしょ? とね。
この中途半端さが僕の首を絞めたのだった。
まず、こういう制約があると兎に角話が書けないんですよ。
自分の力量不足ってのもあったかもしれないけど
気付いてしまったんですよね、背景がどうであれ「生きるか死ぬか」でやってないバトルってつまらないし、書こうと思っても中々書けない。無理に書こうとすると、もうそれは別のジャンルの話だよってなる。
だからまあ、結果的に思いっきり設定崩して、杏奈ちゃん脱落を描いたんですよ。
でもそのお陰で、やりたかったドラマを作れたし
最終的にあんロコに目覚めたからね。
凄くないですか?
公式の供給じゃなく自分の二次創作で特定のカップリングに目覚めるって。
That's 二次創作
反省しました
という訳で、僕がこのエピソード ひいてはPart1全体から得た反省はこうです。
- たとえアイドルだろうが死の淵に立たせるのだ(その為に劇中劇って設定を番外編とかで前に出してる)
- お前(作者)しか気にしていないような非現実感には目を瞑れ(読者はそんなこと見ていないっつーか、お前が気にするから結果的に読者の目に留まるのだ)
- リアリティを出すというのはファンタジーを現実に寄せることではない(空想にしか無いものを「もしあったら」と突き詰めるのだ)
こうして振り返ってみると、まあ
Part2ではこの反省が生かされているような気がしなくもない。
Part1を遥かに凌駕するレベルで非現実的な凄いことが起きちゃってるし、これからも起きる予定だし
登場人物(主にモガミンだけども)何回も死にかけてるし、アイテムの描写拘ってるしで
まあきっとPart2完結した頃にはきっと、それはそれで多くの反省点が出てくるのだろうと思います。既に沢山あるし
それはそれでまたしっかり振り返って次に活かせたらと思います。
逆に言えば、Part1の執筆時にそういうことを凄く気にしていたお陰で
「ここまで考える必要なくない?」みたいな妥協ラインが生まれたので
Part2の設定にも活かせている気がする。
から、やはり何事も挑戦ですね。
最初から「気にすんな気にすんな!」のスタンスでやってしまっていたら、多分それはそれで色々ぶっ飛びすぎててつまんなくなってそうだし。
という訳で、第8話の解説はこんなもんです。
何か質問や感想その他何でも、もしあればマシュマロまでお願いします!
どうやらもう3ヶ月何も受け取ってないらしいから
何か送ってくれると嬉しいかもしれない……
作品更新せずに何を、って感じだが。
でもまあほら、たまには声が聞きたい、みたいなのあるじゃないですか?(メンヘラ並感)
そんな感じでござ。
日曜分のブログは明日の朝とかに書きます。
kyc